ユーザーガイド

このドキュメントは、Customers Mail Cloudが提供する管理コンソールについて説明します。 管理コンソールは、各種設定やレポート参照を行うためのウェブユーザーインターフェイスを提供します。


表記について

このドキュメントで使用する表記について説明します。


注釈

この注釈はサービス仕様や利用条件について説明します。
この注釈はサービス仕様の制限や設定の注意点を説明します。
この注釈は具体的な設定例などを説明します。

サービスプラン

サービスプランによって仕様が異なる機能は以下のラベルを付与します。

Standard

このラベルがある機能および説明は、Standard プランのみに適用されます。

Pro

このラベルがある機能および説明は、Pro プランのみに適用されます。


ドメイン

Pro プランではサービス利用者ごとに smtps.jp のサブドメインを割り当てます。 このドキュメントではサービス利用者ごとに割り当てたドメインを SUBDOMAIN.smtps.jp と表記します。


API

Customers Mail Cloudは、メールを送信する、送信エラーとなったメールアドレスを参照するなどのアプリケーションに必要な機能をAPIで提供します。 管理コンソールでは、APIにアクセスするためのユーザ(これをAPIユーザと呼びます)を作成・管理します。 また、APIの動作設定を行います。


送信者認証

Customers Mail Cloudが提供する送信者認証の設定を行います。

DKIM

Customers Mail Cloudは、SMTPまたはAPIで送信するメールにDKIM署名を付与する機能を提供します。 管理コンソールに送信ドメイン(ヘッダFromのドメイン)を登録してDKIMキーを作成します。 これをサービス利用者のDNSに公開することでDKIM署名付きメールを送信することができます。

SPF

Customers Mail Cloudが提供するSPFレコードをサービス利用者のDNSに公開することで、 SPFの運用を開始することができます。


レポート

管理コンソールから各種レポートを参照することができます。

エラーログ

送信エラーとなったメールアドレスを検索・参照することができます。 Customers Mail CloudはSMTPエラーおよびバウンスメールを分析し、ユーザ不明、ホスト不明などのエラーステータスに分類します。 これによりどのような理由で送信エラーとなっているのかを確認することができます。

エラーグラフ

エラーステータスを円グラフで表示します。 どのような理由で送信エラーが発生しているのかを視覚的に確認することができます。 ドメインごとのエラー状況を参照できるため、特定のドメインで発生している送信エラーの原因を調査することができます。

配信ログ

メール1通ごとの送信ステータスを検索・参照することができます。 メールが届いていないなどの問い合わせがあった際に、迅速にそのメールの状況を調査することができます。 Customers Mail Cloudは、4つの配信ステータスでメールの送信状態を管理しています。

配信グラフ

配信ステータスのメールトラフィックを折れ線グラフで表示します。 どのくらいのメールトラフィックが発生しており、その状況がどうなっているのかを視覚的に確認することができます。

配信ドメイン

どのドメイン(ISP)宛のメール送信が多いかを円グラフで表示します。宛先ドメインを分析し、 メールトラフィックの多いドメインは配信速度設定を調整するなど、メール送信制御の最適化を行うことができます。

配信統計

日単位のメール配信通数を表形式で参照することができます。


レポート保持期間

配信ログ、エラーログなど配信レポートで参照できるデータには保持期間を設けています。 保持期間が過ぎたレポートデータは日単位で削除されます。

レポートデータの保持期間は 40日 です。


設定

Customers Mail Cloudの各種動作の設定を行います。

リレーサーバ

Pro

メールリレー元サーバとSMTP接続する際の各種設定を行います。 同時接続数、受信間隔、受信サイズ、接続IPなどの設定を行うことができます。

受信サーバ

バウンスメールや、Inbound Webhook を使って受信するメールを受信するための設定を行います。

メール転送

フィルタに合致したメールのコピーを転送先メールアドレスに送信する、または、 宛先アドレスを転送先メールアドレスに書き換えて送信することができます。 例えば商品購入の確認メールなどのシステムが送信したメールをコピーし、転送先メールアドレスで保存・参照することができます。

配信停止

ユーザ不明となったメールアドレスへのメール送信を自動的に抑止する機能を提供します。 携帯キャリアや大手ISPは、ユーザ不明となったメールアドレスに大量のメールを送信することを迷惑メール行為として禁止しています。 この機能を有効にすることで、ユーザ不明となったメールアドレスが自動的にクリーニングされ、 到達性の高いメール配信を実現することができます。

配信速度

Pro

宛先ドメインごとに同時接続数、送信間隔、送信IP数を定義し、最適な速度でメール送信を行うための設定を行います。 また、特定ドメインを別のメールサーバに転送する転送設定が行えます。

配信優先度

Pro

任意のメールヘッダを指定し、どのメールを優先配送すべきかを設定することができます。 資料請求への確認メールなど即時性を必要とするメールが、 キャンペーンメールの配信により遅延するといった問題を解決することができます。

配信禁止時間帯

Pro

任意のメールヘッダを指定し、メール配信を禁止する時間帯を設定することができます。 キャンペーンメールなど夜間帯での着信が好ましくないメールを指定時間以外に送信しないよう制御することができます。

高度な設定

Pro

アプリケーションやPostfixが付与したReceivedヘッダを削除する、一時エラーとなったメールの再送期間や再送間隔を制御する、 エンベロープFromを書き換えてバウンスメールを指定したドメインへ送信するなどの制御が行えます。


管理

管理コンソールの各種管理を行います。

アカウント

管理コンソールにログインするためのアカウントを作成・管理します。 アカウントには、各種設定の変更が可能な「サービス管理者」、レポートのみ参照可能な「レポート閲覧者」などの 権限を付与することができます。

接続IP

管理コンソール、および、APIにアクセス可能なIPアドレスを登録することにより、IPベースのアクセス制御を行うことができます。

操作ログ

管理コンソールの操作、および、ログインの記録を確認することができます。


共通仕様

このセクションでは、管理コンソールの各種機能に共通する仕様について説明します。


フィルタ

管理コンソールでは、メールヘッダと値の組み合わせで動作条件を設定することができます。 この動作条件をフィルタと呼びます。

ヘッダ名

ヘッダ名に"To"を指定した場合、envelope-to の値を評価します。 ヘッダ名には、From, Subject, およびアプリケーションが付与した拡張メールヘッダ(X-priorityなど)を 指定することができます。ヘッダ名は大文字小文字を無視してマッチします。

Received など複数現れるメールヘッダは動作条件に指定できません。

ヘッダ値

ヘッダ値には値を評価するための正規表現を指定します。 例えば、To (envelope-to) のドメイン部分をマッチさせたい場合、.+@example\.com と記述します。 ローカルパートを含めたメールアドレスのフルマッチを指定する場合、user-name@example\.com と記述します。

ヘッダ名にFromを指定し、メールアドレスをマッチさせたい場合は、
.*user-name@example\.com.* と記述します。 ヘッダ値は、「"氏名" <メールアドレス> 」とメールアドレス前後に文字列が付与されるケースがあります。

以下に代表的な正規表現の構文を説明します。使用可能な全ての構文については、 Java Pattern を参照ください。

構文   説明
x 文字 x
\\ バックスラッシュ文字
. 任意の1文字(ドットを表現したい場合、\でエスケープする必要があります)
X? X 1 または 0回
X* X 0 回以上
X+ X 1 回以上
X{n} X n回
X{n,} X n回以上
X{n,m} X n回以上 m回以下
[abc] a,b,または,c
[^abc] a,b,c 以外の文字
[a-zA-Z] a~z, A~Z (範囲)

配信ステータス

Customers Mail Cloudは、メール1通ごとの状態を4つのステータスで記録しています。 このステータスを配信ステータスと呼びます。 配信ステータスは、配信グラフや配信ログに表示されます。 また、APIで配信データを取得する際にリクエストパラメータとして指定します。

ステータス   説明
queued メールリレー元サーバからメールを受信した。
succeeded SMTP通信が成功し、宛先サーバにメールが送信できた。
failed SMTP通信が失敗し、宛先サーバにメールが送信できなかった。
deferred 宛先サーバから一時エラー応答があったため、メールを再送している。

エラーステータス

メール送信時にエラーが発生した場合、SMTP応答メッセージまたはバウンスメールを解析し、 Customers Mail Cloudが定義したステータスを記録します。 これをエラーステータスと呼びます。 エラーステータスは、エラーグラフやエラーログに表示されます。 また、APIで送信エラーデータを取得する際にリクエストパラメータとして指定します。

ステータス エラー理由     発生原因
1 ホスト不明 DNSによるホスト解決ができなかった。
2 ユーザ不明 メールアドレスが存在しない。
3 再送タイムアウト 宛先サーバへ接続できないまたは一時エラー応答が返されたため、再送を行ったが時間内に再送が完了しなかった。
4 受信拒否 宛先サーバのポリシーによりメール受信を拒否された。
5 容量オーバー メールボックスの容量やメールサーバのディスク領域の制限を超えたため、宛先サーバがメールを受信できなかった。
6 転送エラー 送信した宛先アドレスと異なるアドレスへのメール送信が失敗した。受信者側の設定で宛先アドレスにメールを保存した後、別アドレスに転送している場合、宛先アドレスにはメールが届いている可能性がある。
7 受信サーバエラー 宛先サーバの設定ミスによりメール送信が失敗した(25番ポートにSMTP認証を設定している、DNSによるホスト解決を行って接続したにもかかわらず宛先メールアドレスを管理していないなど)。
8 サイズオーバー メールサイズが大きすぎるため、宛先サーバが受信を拒否した。
9 アドレス形式エラー 宛先メールアドレスがメールアドレスの形式に従っていない。
10 配信停止アドレス 配信停止機能にてメールの送信を抑止した。
99 その他エラー 宛先サーバが恒久エラーを応答したため、メール送信に失敗した。

関連文書

Customers Mail Cloudとは

Customers Mail Cloudのサービス概要について説明しています。

Getting Started

アカウントを取得してからサービスの利用を開始するまでに必要な設定をまとめています。 まずはこのドキュメントからご覧ください。

APIリファレンス

APIの使用方法やインターフェイス仕様について説明しています。 APIについて詳しく知りたい方はこのドキュメントをご覧ください。

システム連携

Postfix, Java, PHP, Python など既存アプリケーションをSMTPインターフェイスで接続する方法など、 Customers Mail Cloudとシステム連携するための具体的なノウハウを説明しています。