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Gmailの「送信者のガイドライン」に関するFAQ

【最終更新日:2024年2月28日】

Gmail公式ヘルプについて

Gmail公式ヘルプは英語版が先に更新されるケースが多いため、最新情報を確認される際は英語版での閲覧を推奨いたします。

【英語版】

【日本語版】

Info

Gmailの「送信者のガイドライン」の概要はこちらをご覧ください。

影響範囲について

「メール送信者のガイドライン」に「1日あたり5,000通以上のメールを送信する場合」とありますが、この通数は何を単位にカウントされるのでしょうか?

Gmailの「Email sender guidelines FAQ」によると、「プライマリドメインが同一の送信元アドレスから、24時間の間に5,000通前後のメールを配信した送信者」を対象としています。

メール送信件数の集計例

例えば、hennge.comから2,500通、そのサブドメインのsubdomain.hennge.comから2,500通のメールを個人のGmailアカウントへ送信している場合、これら5,000件のメールは同じプライマリドメインhennge.comから送信されているため、Google社からは同一の「一括送信者」として見なされます。

また、上記条件を1度でも満たした送信者は以後「一括送信者」とマークされ、解除されないことが記載されました。

以前の情報から更新されました

『ヘッダーFromが同一ドメイン(with the same domain in the From: header)の一斉メール配信者」が該当』との定義から更新されたことを、2024年1月4日に確認いたしました。

なお、法人等のGoogle Workspaceユーザーに関しては、今回のガイドラインの適用外となることが公表されました。

ただし、「5,000通」が明確なボーダーとして設定されていない旨も公式FAQに併せて記述されているため、Customers Mail Cloudをご利用中のお客様におかれましては、実際の配信数によらず「1日あたり5,000通以上」の場合の要件に対応することを推奨いたします。


Gmai宛の送信が1日あたり5,000通未満の場合は「メール送信者のガイドライン」の対象外ですか?

メール送信者のガイドライン」には「すべての送信者の要件」についても記載されており、5,000通未満の場合でもガイドライン要件を達成する必要があります。

Customers Mail Cloudでの推奨について

Customers Mail Cloudをご利用中のお客様におかれましては、大量のメール送信が常時可能な状態ではありますので、実際の配信数によらず「1日あたり5,000通以上」の場合の要件に対応することを推奨いたします。


「メール送信者のガイドライン」に記載された要件を満たさなかった場合、どのような影響がありますか?

Google社は「メール送信者のガイドライン」にて、

引用

Follow these guidelines to help ensure messages are delivered to Gmail accounts as expected, and to help prevent Gmail from limiting sending rates, blocking messages, or marking messages as spam.

以下のガイドラインに沿った対応を行うと、メールが Gmail アカウントに確実に配信されるうえ、Gmail で送信レートが制限されることや、メールがブロックされたり、迷惑メールに振り分けられたりすることを防ぐことができます。

とアナウンスしております。

このガイドラインに沿わない配信を行った場合、受信拒否または迷惑メールフォルダに届く可能性が明言されています


SPF/DKIMについて

SPF、DKIM、DMARCの設定を行う際、設定中や設定失敗した状態でもメール配信は可能でしょうか?

DKIMについては、Customers Mail Cloudの管理コンソールで設定しますが、DKIMキー発行後にDNS登録が確認できるまでは、設定は有効化されません。

SPF、DMARCについては、DNS登録完了し次第、有効になります。

設定失敗の場合、メール配信は可能ですが、受信側で迷惑メールとして扱われ、受信拒否になる等の可能性が考えられます。


DMARCについて

DMARCに準拠するには、何をしたらよいですか?

メール配信に使用する送信ドメインを認証するため、SPFまたはDKIMを登録し、かつDMARCレコードをDNSサーバへ登録する必要があります。Customers Mail Cloudでの設定手順は、下記のマニュアル記事を参照ください。

DMARC準拠のために、設定すべき事項


Gmailの「メール送信者のガイドライン」では、DMARCポリシーは何を設定すべきですか?

Google社はDMARCレコードの公開自体を求めており、ポリシーについては「p=none」でよいとされています。


DMARCレコードとして公開する際、パラメータ「pct」「adkim」「aspf」には何を指定すればよいですか?

DMARCレコードについては、設定当初は厳しい判定とせず、様子見を見て徐々に変更していくことを推奨しています。

そのため、本サービスでの初期推奨値は以下となります。

  • pct=100
  • adkim=r
  • aspf=r

adkim=r, aspf=r の "r" について

設定値の "r" は、DMARC Monitor上の表記では "relaxed" を指します。設定値の詳細については、DMARC設定をご覧ください。


「ヘッダFrom」として複数のドメインを利用する際、一部のドメインに対してSPFとDKIMの完全な対応ができなかった場合に、Customers Mail Cloudからの送信全体へ影響はありますか?

「SPF/DKIMの対応済みドメイン」と「未対応ドメイン」が混在する状況は、メール送信者のガイドラインの「共有IPアドレス」項目の記述が該当します。

引用

共有 IP アドレス(共有 IP)は、複数のメール送信者によって使用される IP アドレスです。共有 IP アドレスを使用するすべての送信者のアクティビティが、その共有 IP アドレスの送信者全体の評価に影響します。

低評価の場合、到達率に影響が出ることがあります。

対処方法などの詳細は、「送信者のガイドライン」の該当箇所を参照ください。


エンベロープFromについて

「エンベロープFrom」と「ヘッダーFrom」のドメインが異なることで、Gmailなどへのメール不達の原因となりますか?

メール送信者のガイドライン」では、送信側の要件としてDMARC認証の合格を求めています。DMARC認証に合格するには、下記の2点いずれも必須となります。

DMARC認証に合格するための条件

  • SPFあるいはDKIMが認証されている
  • 認証ドメインである「エンベロープFrom」のドメインが、「ヘッダーFrom」と同じドメインであるか、「ヘッダーFrom」のサブドメインである

DKIMについては、Customers Mail Cloudにて発行したDKIMキーを使用していれば自動的にこの条件を満たします。

SPFについては、「エンベロープFrom」が「ヘッダーFrom」と同じドメインかそのサブドメインとし、「エンベロープFrom」のドメインにSPFレコードをご登録ください。

メール送信者のガイドラインでは、少なくとも「SPFあるいはDKIMメール認証を設定」と述べられていることから、いずれか片方でもDMARC認証は合格するものと思われます。ただし、より安全にメール配信を行うために、SPF、DKIM両方の条件を満たすことを推奨しています。


DMARC Monitorについて

DMARC Monitorは、失敗レポートに対応していますか?

GmailをはじめとするISPが失敗レポート(DMARCフォレンジックレポート)に非対応である点と、失敗レポートには送信時のメール本文が引用される場合があるため個人情報保護の観点から、DMARC Monitorは失敗レポートに対応していません。


DMARC Monitorの利用は、Customers Mail Cloudから送信されたメールに対してのみ有効でしょうか?

Customers Mail Cloudを経由せずに配信されたメールについても、レポート対象となります。


購読解除について

購読解除の仕組みが求められていますが、どのように対応したらよいですか?

メール送信者のガイドラインでは、下記のように記載されています。

引用

Marketing messages and subscribed messages must support one-click unsubscribe, and include a clearly visible unsubscribe link in the message body.

マーケティング目的のメールと配信登録されたメールは、ワンクリックでの登録解除に対応し、メッセージ本文に登録解除のリンクをわかりやすく表示する必要があります。

この記述について、先日更新された英語版FAQにて以下の追加情報が公開されております。必ず英語版ページ記載の内容と合わせてご確認ください。

  • 「ワンクリックでの登録解除」が必要とされるのは商業的な宣伝メッセージであり、パスワードリセットメッセージ、予約確認、フォーム送信確認のようなトランザクションメッセージは除外される

    注意

    Gmailがどのような基準でメッセージ種別を判別するか、の情報は記載されていません

  • 「ワンクリックでの登録解除」はRFC8058(List-unsubscribe)に従って実装されるべきである

  • メッセージ本文にmailto:を記載する形の購読解除、ランディングページや他のページに移動する購読解除リンクはRFC8058の要件を満たさない
  • 購読解除のリンクをメッセージ本文内に記載している場合、2024年6月1日までに「ワンクリックでの登録解除」を導入する必要がある

購読解除の処理については、解除リクエストから2日以内に実施される必要がある、とGoogle社公式ブログ(英語)で記載されています。


List-Unsubscribeヘッダについて、Customers Mail Cloud上で何か設定する必要がありますか?

List-Unsubscribeヘッダについては、送信元でメールヘッダ情報を付与するものとなります。

メモ

このヘッダを付与してメール配信すると、対応した受信メーラー内で購読解除のリンクが表示されます。ユーザがこの購読解除リンクを選択した際、ヘッダに指定したメールアドレスまたはURLに購読解除の通知が送付されるようになります。

そのため、List-Unsubscribeヘッダを指定したとしても、通知を受け取り配信リストに反映させる実装がCustomers Mail Cloudの外部で別途必要となります。


List-Unsubscribeヘッダを追加し、受信者が購読解除を行った場合、Customers Mail Cloudで解除依頼が確認できますか?

Customers Mail Cloudには、List-Unsubscribeヘッダによる顧客からの解除通知を処理する機能はありません。購読解除通知の宛先となるメールアドレス、またはURLを管理するシステム側で、購読解除に関する実装が必要となります。

Customers Mail Cloud から配信するメールに対して、List-Unsubscribeヘッダを追加する機能の提供を2024年5月上旬に予定しております。詳細はこちらをご覧ください。


迷惑メール報告率について

迷惑メール報告率0.3%未満の維持とありますが、どのように確認すればよいですか?

Google社が提供するPostmaster Toolsにてご確認ください。

なお、上記ツールの詳細についてはGoogle社までお問い合わせください。


ご契約プランについて

「Standardプラン」を利用しているのですが、DMARCの対応は可能でしょうか?

DMARCレコードを手動で作成し、DNSに登録することで対応は可能です。
ただし、Standardプランの場合、以下については対応していません。

  • エンベロープFromドメインの書き換え
  • DNSに登録するDMARCレコードの生成とレポート解析が行える、DMARC Monitorの提供