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ワンクリック購読解除

ワンクリック購読解除オプションのご利用にあたり

本機能は有償のオプションとなります。オプションのご契約や費用のお見積等につきましては、管理コンソール内のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

本機能の想定ユーザー

「ワンクリック購読解除」オプションは、以下のようなメール配信環境をご利用中のお客様を主な対象としています。

  • メール配信の主な目的がマーケティングやプロモーションメールであり、メール受信者に対して「ワンクリックでの購読解除」の方法を提供する必要がある
  • 配信メールのメールヘッダに「List-Unsubscribeヘッダー」を追加できないメール配信環境を運用中である
  • 「ワンクリックでの購読解除」経由の購読解除リクエストを処理するシステムの開発・実装を簡略化したい

「ワンクリックでの登録解除」について

Google社が2023年に更新したGmailのメール送信者ガイドラインにおいて、マーケティングやプロモーションを目的としたメールに対し「ワンクリックでの登録解除」の実装を必須とする、という要件が追加されました。

この「ワンクリックでの登録解除」とは、メール本文内に購読解除用のリンクを設置することではなく、RFC8058に定義される「List-Unsubscribeヘッダー」をメールヘッダーに含めることを指しています。なお、通知メールのようなトランザクションメールに対しては、この要件は適用されない旨も併せてガイドラインに記載されています。

本機能は、この「ワンクリックでの登録解除」に対応した「購読解除リンク」の表示を Customers Mail Cloud を用いて実装するオプション機能となります。

RFC8058におけるList-Unsubscribeヘッダーの定義について

Google社は、Gmailの利用者が受信メールの配信登録を簡単に解除できる方法として、RFC8058で定義されるワンクリックの購読解除の機能をメール配信者に要求しています。

  • 1つのList-Unsubscribeヘッダーフィールドと1つのList-Unsubscribe-Postヘッダーフィールドをメッセージに配置すること
  • List-Unsubscribeヘッダーフィールドに、HTTPS URIを1つ含めること。MAILTO:などの他の非HTTP / S URIを含めることも可能。
  • List-Unsubscribe-Postヘッダーには、単一のキーと値のペア「List-Unsubscribe = One-Click」が含まれていること
  • メッセージには、少なくともList-UnsubscribeおよびList-Unsubscribe-Postヘッダーをカバーする有効なDomainKeys Identified Mail(DKIM)署名がされていること

この要件の詳細については、下記リンクの内容をご覧ください。

上記の要求には List-Unsubscribe ヘッダーを配信メールのメールヘッダーを追加することで対応します。List-Unsubscribeヘッダーが含まれたメールをGmailで受信すると、メール受信者は閲覧時に「メーリングリストの登録解除」というリンクを確認することができ、ここからワンクリックでメールの購読解除が可能となります。

メール受信者がこのリンクをクリックして購読解除を行うと、List-Unsubscribeヘッダーで指定したHTTPS URIへ購読解除の情報のPOSTリクエストが届きます。この情報をもとに、メール配信者はメール配信リストから当該受信者の除外を行います。

なお、この除外処理については、POSTリクエストを受信したシステム側で別途実装することが必要となります。

Gmailにおける登録解除リンクについて

「登録解除」リンクの表示について

List-Unsubscribeヘッダーを付与してメール配信をしても、Gmailでメールを開いた際に「メーリングリストの登録解除」リンクが表示されないことがあります。これは、メール送信ドメインの信頼性やメールの配信状況などをもとにGmail側で「メーリングリストの登録解除」リンクの表示を制御しているものと思われます。

受信者がメール開封時に登録解除リンクの表示を確認できなくても、List-Unsubscribeヘッダーがメールに正しく含まれていれば、送信者のガイドライン要件は満たしている状態となります。

「登録解除」リンククリック後のダイアログで表示される文言について

登録解除リンクをクリックすると、解除してよいか確認するダイアログが表示されます。

img_list_id

ダイアログの文言「今後〇〇から同様のメールを受け取らないようにしますか?」の「〇〇」部分は、RFC2919の仕様をもとに"List-Id"ヘッダーの内容を表示させることができます。特に設定をしない場合は、配信メールのヘッダーFromの表示名が出力されます。

この「〇〇」の箇所を任意の文言とするには、配信メールに「List-Id」ヘッダーを追加する必要があります。このヘッダーの詳細についてはRFC2919の仕様をご覧ください。また、購読解除フィルタの設定でこのヘッダーを使用する場合の設定例はこちらを参照ください。


本機能で実現できること

「ワンクリック購読解除」オプションを利用することで、【List-unsubsciribeヘッダーを追加したメール配信】と、【購読解除リンクをクリックしたメール受信者のリスト化】をCustomers Mail Cloud上で実現可能となります。

本機能のご利用イメージは以下をご覧ください。

1. List-Unsubscribeヘッダーを追加した上でのメール配信

Customers Mail Cloudから配信されるメールに対して、「購読解除フィルタ」で設定した条件に合致したメールへ、List-Unsubscribeヘッダーを追加した上で、メール配信を行います。

注意

ご利用の前提条件として、Customers Mail Cloudへメールリレーされる配信メールに対して、「購読解除フィルタ」で条件定義されているメールヘッダーが追加されていることが必須です。

2. 「購読解除リンク」をクリックした宛先ユーザのリスト化

Customers Mail CloudでList-Unsubscribeヘッダーを追加して配信したメールには、メール受信者がワンクリックで操作可能な「購読解除リンク」が表示されるようになります。

メール受信者が「購読解除リンク」をクリックして配信メールの購読解除を行った際、この購読解除の情報をCustomers Mail Cloud側で収集してリスト化します。このリストは以降の項目で利用できます。

3. 購読解除により配信されなかったメール件数の集計

購読解除によりメール配信されなかった件数は、従来の「配信レポート」のエラーログおよびエラーグラフで集計されます。

4. 「購読解除リスト」のダウンロード(API)

「購読解除リンク」をクリックしたメール受信者は、Customers Mail Cloud上の「購読解除リスト」へ収集されます。このリストはAPIを経由してCSV形式のファイルで取得することができます。このAPIの仕様はこちらを参照ください。

注意

「購読解除リスト」の追加件数の上限を超えない限り、「購読解除リスト」へ設定された宛先アドレスに対して、Customers Mail Cloudから再度メール配信することはありません。

ですが、購読解除のステータス管理については、Customers Mail Cloudへのメールリレー元となるメール配信システムの配信リスト上で本来管理する必要があります。

5. 購読再開のための、購読解除状態の取り消し(API)

「購読解除リンク」をクリックしたメール受信者が購読再開を希望した際に、Customers Mail Cloudからのメール配信が再度可能となるように、API経由で「購読解除リスト」から対象メールアドレスの取り消しを行うことができます。このAPIの仕様はこちらを参照ください。

事前準備いただきたいこと

Customers Mail Cloudを使用したList-Unsubscribeヘッダーの追加機能のご利用にあたり、下記の点について事前にご検討・ご準備をお願いいたします。

1. 購読解除フィルタ条件のメールヘッダーを配信メールへ実装すること

Customers Mail Cloudではメール配信における配信リストを保持していません。

そのため、Customers Mail Cloud上に設定した「購読解除フィルタ」で購読解除リンク適用の要否を判別できるよう、配信メールに識別子となるメールヘッダーを追加する必要があります。

メールヘッダーの設定例は、「購読解除フィルタを追加する」の「フィルタ設定例」をご覧ください。

メモ

メール配信リスト別に購読解除のステータスを管理するには、配信リスト毎に一意のメールヘッダーの値を指定することが必要となります。


2. 購読解除を希望するメール受信者を、配信リストから除外する運用の検討

Customers Mail Cloudではメール配信における配信リストを保持していません。

そのため、Customers Mail Cloud上の「購読解除リスト」に蓄積された情報をもとに、メール生成/配信システム側で保持する配信対象リストをクリーニングする必要があります。

このクリーニングの運用方法、および購読解除ダウンロードAPIを利用しての配信システムとの連携については、ご利用者様側での検討が必須となります。