リレーサーバー
メールリレー元サーバーとSMTP接続する際の各種設定を行います。
同時接続数、受信間隔、受信サイズ、接続IPなどの設定を行うことができます。
リレーサーバーを設定する
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管理コンソールにログインし、「サーバ構成」タブを表示します。
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サーバ構成一覧からサーバ構成をクリックします。
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「サーバ設定」ダイアログが表示されます。
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「リレーサーバ設定」メニューをクリックします。
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以下の項目が表示されます。
項目 必須 説明 接続ポート Yes SMTP接続を受け付けるポート番号です。この値は変更できません。所定の申込書に記入したポート番号宛てに配送してください。 セッション数 Yes 受付可能なSMTPセッションの同時最大接続数を入力します。1-100の範囲で指定します。 受信間隔 Yes メールリレー元サーバーからメールを受信する間隔(1通あたりの処理時間)をミリ秒で入力します。10-10000の範囲で指定します。 受信サイズ Yes 受信するメールのコンテンツサイズをKByte単位で入力します。 SMTP認証 Yes メールリレー元サーバーとのSMTP認証の使用有無を指定します。SMTP認証に使用するアカウントは APIユーザ で設定します。 認証方式 No SMTP認証の認証方式を指定します。 SMTP認証利用時に受信許可ネットワーク外からの接続を Yes SMTP認証を使用、かつ、接続元IPアドレスを制限する場合は、「拒否する」を選択します。SMTP認証を使用、かつ、接続元IPアドレスを制限しない(SMTP認証のみで接続を許可する)場合は、「拒否しない」を選択します。 受信許可ネットワーク No SMTP接続を許可する接続IPを入力します。SMTP認証のみで接続を許可する場合、この設定は必要ありません。
また、複数の接続IPアドレスを設定する際は、個々のIPアドレスを設定します。CIDR形式の入力には対応していません。 -
「保存する」ボタンをクリックすると、設定が管理コンソールに保存されます。
「SMTP認証」と「受信許可ネットワーク」の関係
「SMTP認証」を使用すると、APIユーザーごとにSMTP認証を行うことにより、Customers Mail Cloudの「操作ログ」画面上でAPIユーザーごとの接続ログを記録・参照することが可能となります。
この「SMTP認証」を使用する際の設定は、以下の2通りあります。
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「受信許可ネットワーク」にて接続元IPアドレスを制限した上で、SMTP認証を行う場合は、SMTP認証利用時に受信許可ネットワーク外からの接続を「拒否する」にします。
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任意の接続元IPアドレスを受け入れつつ、SMTP認証を行う場合は、SMTP認証利用時に受信許可ネットワーク外からの接続を「拒否しない」にします。
なお、「SMTP認証」を使用しない場合は、受信許可ネットワークに設定したIPアドレスからの接続のみ受け入れます。
SMTP認証 | SMTP認証利用時に受信許可ネットワーク以外からの接続を | 動作 | 認証対象 |
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使用する | 拒否する | 受信許可ネットワークのみ接続を受け入れて、SMTP認証を行う。 | 受信許可ネットワークまたはSMTP認証(※) |
使用する | 拒否しない | 任意の接続元IPアドレスを受け入れて、SMTP認証を行う。 | SMTP認証 |
使用しない | - | 受信許可ネットワークだけの接続を受け入れて、SMTP認証を行わない。 | 受信許可ネットワーク |
※補足
「SMTP認証」を「使用する」と設定した状態で、メールリレー元サーバーがSMTP認証を使用しなかった場合は、受信許可ネットワーク(接続元IPアドレス)による認証で接続を許可します。
受信流量制御
最大接続数と受信間隔を使用してメールサーバーが受信するメール流量を制御することができます。Customers Mail Cloudは、メールを1通受信した後、受信間隔で指定したミリ秒に達するまでSMTPトランザクションを待機させます。
受信流量は以下の式で計算します。
1時間あたりのメール流量 = (3,600,000 ms ÷ 受信間隔 ms) × セッション数 × IP数
セッション数=30, 受信間隔=360の設定となっており、設定変更が可能です。
複数のIPを付与することで受信性能をスケールアウトすることができます。
セッション数=30, 受信間隔=360の設定となっています。
IP数はメールトラフィックを適切に取り扱えるよう自動的に調整されます。
参考例
例えば、10万通/時間にメール流量を制限する場合、最大接続数=10, 受信間隔=360 を指定します。
この設定では、メールリレー元サーバーが10並列でSMTPセッションを接続し、連続してメール送信を行った場合に、設定値のメール流量が発生します。メールリレー元サーバーの並列数が5である場合、最大接続数=5, 受信間隔=180 とします。
注意
添付ファイルなどコンテンツサイズが大きなメールは、受信間隔以内でSMTPトランザクションが終了しない可能性があります。
この場合、計算上のメール流量が出ません。時間あたりのメール流量を増やしたい場合は、受信間隔を極端に短く設定するのではなく、セッション数を増やして(=並列度を上げて)ください。
受信サイズ制御
メールリレー元サーバーから受信するメールのコンテンツサイズは、メールサーバーのメモリリソース保護のため以下の制限を設けています。
設定可能な最大受信サイズ = 786,432KB(768MB) ÷ セッション数
メモ
受信サイズを 20,480KB(20MB)とする場合、設定可能な最大セッション数は 38 となります。
Standard プランでは、受信サイズ=20,480KB(20MB)の設定となっています。
設定を保存する
「保存する」ボタンをクリックする、または、他の設定画面に遷移(メニュークリック、次へボタンクリックなど)した時点で入力した設定は保存されます。
設定を反映する
保存した設定はメールサーバーに反映をした時点で有効になります。
他の設定も含めた全ての設定を管理コンソールに保存した後、メールサーバーにこの設定を反映してください。