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受信サーバー

メール送信に失敗した場合に宛先サーバーから返信されるメール(バウンスメール)や、Inbound Webhook やメール転送を使って受信するメール(インバウンドメール)を受信するための設定を行います。

Standard プランでは、インバウンドの受信許可ドメインの設定のみが行えます。

受信サーバーを設定する

  1. 管理コンソールにログインし、「サーバ構成」タブを表示します。

  2. サーバ構成一覧からサーバ構成をクリックします。

  3. 「サーバ設定」ダイアログが表示されます。

  4. 「受信サーバ設定」メニューをクリックします。

    受信サーバ設定

  5. 以下の項目が表示されます。

    項目 必須 説明
    接続ポート Yes バウンスメールとインバウンドメールは、ポート番号 25 からポート番号 10026 にフォワードして受信します。この値は変更できません。
    セッション数 Yes 受付可能なSMTPセッションの同時最大接続数を入力します。1-100の範囲で指定します。
    受信間隔 Yes メールリレー元サーバーからメールを受信する間隔(1通あたりの処理時間)をミリ秒で入力します。10-10000の範囲で指定します。
    受信サイズ Yes 受信するメールのコンテンツサイズをKByte単位で入力します。
    受信許可ドメイン No メール受信を許可するドメインを入力します。詳細は後述を参照してください。
  6. 「保存する」ボタンをクリックすると、設定が管理コンソールに保存されます。

    受信サーバ設定でもリレーサーバ設定と同様に 受信流量制御受信サイズ制御 を行うことができます。

受信許可ドメインに関するスパムメール判定の条件について

以下の場合、スパムメールと判断し、受信拒否とします。

  1. ヘッダFromが受信サーバーの受信許可ドメインの場合

    外部からの受信のはずなのに、From が自ドメインを名乗っているので、怪しいと判断しています。

  2. ヘッダFromとヘッダToが同じメールアドレスの場合

    これも自分宛てに投げるメールは怪しいと判断しています。

バウンスを受信する

バウンスメールを受信するための設定を行います。

初期設定

受信許可ドメインには、return.SUBDOMAIN.smtps.jp が登録してあり、「高度な設定」→「エンベロープFrom」でドメインを return.SUBDOMAIN.smtps.jp に書き換える設定となっています。

Info

メールリレー元サーバーが設定したエンベロープFromにバウンスメールを返却したい場合、エンベロープFromを「書き換えない」設定に変更してください。

エンベロープFromのドメインを以下に書き換え、Customers Mail Cloudがバウンスメールを受信します。

サーバ構成 ドメイン
sandbox return.sandbox.smtps.jp
transactional-email return.te.smtps.jp

独自ドメインを使う

エンベロープFromに独自ドメインを使用する方法について説明します。

STEP1 : 独自ドメインを設計する

Customers Mail Cloudがバウンスメールを受信するために、エンベロープFromに使用するドメインを設計する必要があります。

例えば、ヘッダFrom, エンベローブFrom 共に info@example.com を使用しており、@example.com は組織のメールアドレスを運用しているドメインである。といった場合、通常のメールとバウンスメールの受信を分離する必要があるため、エンベロープFrom にはヘッダFromのサブドメインを割り当てる必要があります。

変更前
項目 メールアドレス
ヘッダFrom info@example.com
エンベロープFrom 設定無し(info@example.comを使用)
変更後
項目 メールアドレス
ヘッダFrom info@example.com
エンベロープFrom info@return.example.com

STEP2 : MXレコードを設定する

エンベロープFrom を運用するドメインの MX レコード に受信サーバーを登録します。

(この作業は、独自ドメインを管理するDNSサーバーで行います)

サーバ構成名 受信サーバー
SUBDOMAIN SUBDOMAIN.smtps.jp
サーバ構成名 受信サーバー
sandbox sandbox.smtps.jp
transactional-email te.smtps.jp

STEP3:SPFレコードを設定する

エンベロープFrom を運用するドメインに対して、Customers Mail Cloud が提供する SPF レコードを指定します。SPFレコードの詳細は、SPFを登録するを参照してください。

STEP4 : 独自ドメインを設定する

エンベロープFrom に独自ドメインを設定するには2つの方法があります。

送信ドメイン設定

DMARCを運用するなど、ヘッダFrom ごとに エンベロープFrom のドメインを設定する必要がある場合、「送信ドメイン設定」から エンベロープFrom の設定を行います。

高度な設定

Customers Mail Cloudを経由して送信するすべてのメールのエンベロープFromを一括して書き換える場合、「高度な設定」から エンベロープFrom の設定を行います。

Warning

「送信ドメイン設定」で設定したエンベロープFromの書き換えは「高度な設定」の設定よりも優先されます。

STEP5 : バウンスを受信する

  1. 「受信サーバ設定」→受信許可ドメインの「バウンス」タブをクリックします。

  2. エンベロープFrom のドメイン (この例では return.example.com) を入力します。

エンベロープFromに設定したドメインは自動的にバウンスを受信します。

インバウンドを受信する

Webhook や、メール転送を使うためにメールを受信する設定を行います。

このセクションでは、メールフォームなどのメール送信アプリケーションが送信したメールを Customers Mail Cloud の Inbound Webhook やメール転送で受信する設定について説明します。

STEP1 : 宛先メールアドレスの設計

Customers Mail Cloud がメールを受け付けるために、宛先メールアドレスを決定します。

項目 メールアドレス
宛先メールアドレス info@mailform.example.com

STEP2 : MXレコードの設定

Customers Mail Cloud でメールを受信するために、宛先メールアドレスのドメインとして割り当てた mailform.example.com の MX レコードに以下のSMTPホストを登録します。

Tips

この作業は mailform.example.com を管理するDNSサーバーで行います

サーバ構成名 SMTPホスト
SUBDOMAIN SUBDOMAIN.smtps.jp
サーバ構成名 SMTPホスト
sandbox sandbox.smtps.jp
transactional-email te.smtps.jp

STEP3 : 受信許可ドメインの設定

  1. 「受信サーバ設定」→受信許可ドメインの「インバウンド」タブをクリックします。

  2. 宛先メールアドレスのドメイン (この例では mailform.example.com) を入力します。

STEP4 : Webhook設定

Inbound Webhook を使用する場合、Webhook の通知条件を登録します。

  1. 管理コンソールの画面右上にある「MENU」→「API設定」をクリックし、「Webhook」タブ→「Inbound」タブをクリックします。

  2. 通知条件に以下を設定します。

    項目
    ヘッダ名 To を入力します。
    ヘッダ値 Inbound Webhook を処理する宛先アドレスの正規表現
    (この例では info@mailform\.example\.com)を入力します。

STEP5 : メール転送設定

メール転送を使用する場合、メール転送の受信サーバーの転送条件を登録します。

「メール転送」→「フィルタを追加する」の受信サーバーを参照ください。

設定を保存する

「保存する」ボタンをクリックする、または、他の設定画面に遷移(メニュークリック、次へボタンクリックなど)した時点で入力した設定は保存されます。

設定を反映する

保存した設定はメールサーバーに反映をした時点で有効になります。

他の設定も含めた全ての設定を管理コンソールに保存した後、メールサーバーにこの設定を反映してください。