高度な設定

Pro

アプリケーションやPostfixが付与したReceivedヘッダを削除する、一時エラーとなったメールの再送期間や再送間隔を制御する、 エンベロープFromを書き換えてバウンスメールを指定したドメインへ送信するなどの制御が行えます。


管理コンソールにログインし、「サーバ構成」タブを表示します。

サーバ構成一覧からサーバ構成をクリックします。

「サーバ設定」ダイアログが表示されます。

「高度な設定」メニューをクリックします。

高度な設定


Receivedヘッダ

Receivedヘッダの出力形式を制御します。

省略形式で付与する

メールリレー元サーバのIPアドレスなど配送経路の一部を省略した形式でヘッダを付与します。 デフォルトはこのモードで動作します。

Received: from mta.example.com by mta01.te.smtps.jp;
   Tue, 8 Mar 2016 16:01:54 +0900

通常形式で付与する

一般的な書式のReceivedヘッダを付与します。

Received: from mta.example.com (mta.example.com [10.0.2.14]);
   by mta01.te.smtps.jp (mta01.te.smtps.jp [153.149.33.121]);
   Tue, 8 Mar 2016 16:10:36 +0900

Receivedヘッダを付与しない

Customers Mail Cloudがメールリレー元サーバからメールを受信したことをReceivedヘッダに記録しません。 既に記録されているReceivedヘッダはそのまま残します。

全てのReceivedヘッダを削除する

Customers Mail Cloudがメールリレー元サーバからメールを受信したことをReceivedヘッダに記録しません。 加えて、受信したメールに記録されている Receivedヘッダ を全て削除します。 システム内部のメール配送経路をReceivedヘッダに記録したくない場合、このモードを選択します。


再送(期間/間隔)

SMTPの一時エラー応答などにより発生するメールの再送処理を制御します。

再送期間と間隔の考え方

インターネット上でのメール送信においては、宛先サーバーやネットワークの混雑などにより、一時エラーは散発的に発生します。 しかし、ほとんどの一時エラーは、再送(リトライ)することでメール送信が成功します。 このような背景をもとに、再送期間と間隔の考え方について説明します。

一般的に、一時エラーは数分で解消しますが、エラーの原因によっては数時間かかることがあります。 このため、標準では exponential をもちいて、最初は間隔を短く、一時エラーが繰り返し発生する場合は再送間隔を長くしていく制御を行っています。

再送期間が過ぎた場合、該当するメールの再送を終了し、恒久エラー(再送タイムアウト)とします。 再送期間を短くするとメール送信の成否の判断は早くつきますが、十分な再送を試行できずメール送信が失敗となる可能性が高くなります。 再送期間を長くすると十分な再送によりメール送信の失敗を軽減することができますが、送信の成否の判断は遅くなります。

再送によるリカバリを考慮した上で、 即時性を要求するメール(メール送信から数時間後に受信者に届いても意味が無いメール)を運用する場合は、再送期間を調整してください。

再送期間

メールの再送処理を繰り返す期間を秒で指定します。

(次回再送予定時刻ーメール受付時刻)が再送期間より長い場合、メール再送をあきらめ「再送タイムアウト」エラーとしてメール送信処理を終了します。

再送間隔

メールを再送する間隔の制御を指定します。

linear

「変数a」で指定した一定の間隔でメール再送を行います。(変数bは使用しません)

exponential

以下の指数間隔でメールの再送を行います。再送回数に応じて再送間隔が伸びていきます。

次回再送時刻=現在時刻 +(変数a × 再送回数 + 変数b)秒

デフォルト設定では、再送期間=86400秒、再送方式=exponential, 変数a=480, 変数b=-240 となっており、 以下の指数間隔でメール再送を行います。

再送回数 再送間隔(秒) 経過時間(秒) 経過時間(時:分:秒)
1 240 240 00:04:00
2 720 960 00:16:00
3 1200 2160 00:36:00
4 1680 3840 01:04:00
5 2160 6000 01:40:00
6 2640 8640 02:24:00
7 3120 11760 03:16:00
8 3600 15360 04:16:00
9 4080 19440 05:24:00
10 4560 24000 06:40:00
11 5040 29040 08:04:00
12 5520 34560 09:36:00
13 6000 40560 11:16:00
14 6480 47040 13:04:00
15 6960 54000 15:00:00
16 7440 61440 17:04:00
17 7920 69360 19:16:00
18 8400 77760 21:36:00

コネクションプール

Customers Mail Cloudは、一度作成したSMTPコネクションは一定期間削除せず、 同じ宛先へ送信する次のメールを処理するためにコネクションを再利用します。 このコネクションを保持するメモリ領域を「コネクションプール」と呼びます。 より多くのコネクションを再利用することによりメール配信性能を向上させることができます。

プール数

再利用のためにプールするコネクション数を入力します。1-500の範囲で入力します。

タイムアウト(秒)

プールされているコネクションがタイムアウトで指定された秒数以上利用されない場合、 このコネクションを削除します。1-600の範囲で入力します。


BCC転送

Customers Mail Cloudが受信した全てのメールのカーボンコピーを指定した転送先ホストに送信します。 メールアーカイブ製品などと組み合わせる場合に設定します。

転送先ホスト

カーボンコピーを受信するSMTPホスト名またはIPアドレスを入力します。

ポート番号

カーボンコピーを受信するSMTPの通信ポートを入力します。

「メール転送設定」と本機能は併用することができません。

バウンスメール形式

Customers Mail Cloudが生成するバウンスメールの形式を指定します。

simple

RFC822に準拠したマルチパート構造を持たないシンプルなテキスト形式のバウンスメールを生成します。

multipart/report

RFC3464に準拠したマルチパート構造によるバウンスメールを生成します。


エンベロープFrom

メールリレー元サーバが申請したエンベローブFromの一部または全部を書き換えることにより、 バウンスメールの配送先を変更することができます。

「書き換えない」

エンベロープFrom を「書き換えない」設定とした場合、メールリレー元が設定したエンベロープFromを使用します。 例えば、従業員が使用するメーラーのSMTPサーバーとして、Customers Mail Cloud を使用しており、 バウンスメールは各従業員のメールアドレスに返却したい場合は、 リレー元であるメーラーが設定したエンベロープFromをそのまま利用する必要があります。 このような場合は、エンベロープFrom を「書き換えない」設定で運用します。

「書き換える」

メールリレー元がECサイトなどのウェブシステムであり、バウンスメールを受信するメールサーバーが存在しない場合、 Customers Mail Cloud はリレーするメールのエンベロープFromを書き換えることで、 バウンスメールの返却先を変更することができます。

メールアドレスを指定する

「アカウント@ドメイン」の形式でバウンスメールを受信するメールアドレスを入力します。 Customers Mail Cloud からのメール送信で発生したバウンスメールは指定したメールアドレスに返却されます。

ドメインを指定する

「@ドメイン」の形式でバウンスメールを受信するドメインを入力します。 メールリレー元サーバが申請したエンベローブFromのアカウント部分は残したままドメインを書き換えます。 アカウントを識別子として利用しつつ、指定したドメインでバウンスメールを受信するように制御することができます。