HENNGE K.K.

株式会社レアジョブ導入事例

Customers Mail Cloudを利用することでメールの到達率が向上。
また、送信エラーの理由を簡単に確認することができ、
メール運用業務が大幅に省力化されました。



株式会社レアジョブ
https://www.rarejob.co.jp/

株式会社レアジョブ
コアテクノロジープラットフォーム部およびサービス開発部のみなさん



「レアジョブ英会話」や「PROGOS®」など、 英語教育関連の事業を展開するレアジョブ

― 株式会社レアジョブ(以下、レアジョブ)の事業概要についてご紹介ください。

レアジョブは、「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」というサービスミッションを掲げ、 日本とフィリピンで英語教育関連の事業展開と組織運営を行っています。 さらには、グローバルリーダー育成事業やキャリア関連事業など、グローバルに活躍したいと願う人に、 チャンスと可能性を提案する事業にも進出し、 より多くの人々がチャンスをつかむための多様な可能性を社会に提案するための企業を目指して活動しています。

具体的には、場所や時間を問わず気軽に利用できるオンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」をはじめ、 スピーキング力をアップさせる“成果保証”の英語コーチングプログラム 「レアジョブ英会話 スマートメソッド®コース」、 そして、国際標準規格CEFRに準拠した英語スピーキング力を、AIを活用して素早く、手軽に、 リーズナブルに測定できるシステム「PROGOS(プロゴス)®」といったサービスを展開しています。
通知メールの配信にCustomers Mail Cloudを利用

― Customers Mail Cloudの利用状況について教えてください。

「PROGOS®」の受験者に対する通知メールやリマインダーメールの送信に、 Customers Mail Cloudを利用しています。現在、配信メール数は、月に100万通ほどになります。 また、「レアジョブ英会話」などのサービスでは、現在、自社で構築したメールサーバーを経由してメールを送信していますが、 これらもCustomers Mail Cloud へ段階的に移行しているところです。
顧客へ迅速かつ確実にメールを届けるためサービス導入を決断

― Customers Mail Cloudを導入した経緯を教えてください。

「PROGOS®」のサービス開始時は、 自社で構築したメールサーバーを経由して通知メールを送信していました。 ただし、シングル構成であったため、万が一、システム障害などのトラブルが発生した場合は、メールの送信ができなくなり、 受験者にご心配やご迷惑をかけてしまうことになりかねない状況でした。 また、メールサーバーの保守運用にかかる人的リソースやコストも課題の1つとなっていました。

加えて、メールサーバーが問題なく稼働していても、ある日突然、特定のドメインにメールが送信できなくなり、 大量の送信エラーが戻ってくるという状況も発生していました。 このような状況は、自社構築のメールサーバーで運用する「レアジョブ英会話」でも同様で、 その際、原因の調査やブラックリストからの解除手続き、メールサーバーの設定変更などに追われてしまい、 本来の開発や運用といった業務に影響が出てしまうこともありました。

そのため、「PROGOS®」の機能強化に合わせて、 受験者とのコミュニケーションにおいて、大切な手段であるメールを、 迅速かつ確実に届けられるメール配信基盤を整備すると同時に、 エンジニアの限られたリソースをサービスの開発や運用に集中投下するために、 フルマネージド型のSMTPサーバーを提供頂ける Customers Mail Cloud を導入することを決めました。

「自社構築のメールサーバーでメール配信をしているときは、突然、特定のドメインに送信できなくなることもありました。」

到達率の高さやサービスの信頼性、契約形態の柔軟性を評価

「Customers Mail Cloudを実際に試用してみて導入を決めました。」

― Customers Mail Cloudの採用を決めた理由を教えてください。

いくつかのメール送信サービスを比較検討した上で、実際に、Customers Mail Cloudを試用して導入を決めました。 導入を決めた主なポイントは次の通りです。

【選定理由1】高い到達率
Customers Mail Cloudには、到達率を高めるための機能や最新のノウハウが反映されているとともに、 国内のデータセンターで運用されているので、送信元のIPアドレスの信頼性も高く、 ハードバウンスを最小限に抑えることができると考えました。

【選定理由2】サービスの信頼性
SLAで99.9%の稼働が保証されており、万が一、 インシデントが発生した場合でも稼働ログを提供してもらえることからサービスの信頼性は高いと判断しました。

【選定理由3】API連携
サービスと連携してメールを送信するためのAPIが提供されており、 事前にAPIのドキュメントを見て、開発が容易だという点を評価しました。

【選定理由4】契約体系が柔軟
当社の場合、サービスごとに運営会社が異なるため、 会社単位での契約が求められるMTAサービスもありました。そうなるとコストもかさみ、 管理も一元化できないので検討の初期段階で候補から外さざるを得ませんでした。 また、サービス提供会社の都合による猶予期間に関して、極端に短いサービスに関しても候補から除外しました。 Customers Mail Cloudは、複数サービスでの利用に関して一括契約が可能で、 猶予期間も半年間と余裕があるなど、契約体系が柔軟な点を評価しました。

【選定理由5】セキュリティ要件
当社ではクラウドサービスを利用する際のセキュリティポリシーを設けており、 特にISMS(JIS Q 27001、JIS Q 27017、JIS Q 27018)の認証取得は必須要件となります。 Customers Mail Cloudは、セキュリティ要件もクリアしており問題はありませんでした。

メールの到達率が向上し、不達調査の対応も省力化

― Customers Mail Cloudの導入効果について教えてください。

Customers Mail Cloud導入前後の定量的な数値による比較は難しいのですが、メールの到達率は確実に向上しました。

一方、バウンスメールが戻ってきた場合でも、Customers Mail Cloudのコンソール画面から宛先や内容、 不達の理由などが簡単に確認できるので、メール不達の調査対応に必要な作業が大幅に省力化されました。

コンソール画面からは、配信レポートや送信ログの検索、送信状況のグラフ表示といった機能も充実しているので、 これまでは把握するのが面倒だった配信状況を手軽に確認・分析できるようになったことも大きなメリットだと考えています。

一方、ハードバウンスに該当するメールはCustomers Mail Cloudが送信しないため、 バウンスメールのほとんどがソフトバウンスとなっています。

また、原因や対処方法が不明なハードバウンスの場合でも、HENNGEに問い合わせれば詳細な情報がわかりますし、 対処方法なども気軽に相談できるので冷静な対応が可能になりました。 そのため、メールサーバーの保守・運用が不要になったことと合わせて、 当社メール配信業務のコスト削減にもつながっています。

さらには、API連携もシンプルで短期間にCustomers Mail Cloudとの連携の仕組みを開発できたのも大きな導入メリットだと捉えています。

「これまでは把握するのが面倒だった配信状況を手軽に確認・分析できるようになりました。」

Customers Mail CloudとHENNGEへの要望・期待

― 今後の展開予定などがあれば教えてください。

通知メールが不達の場合、カスタマーサービスに問い合わせが入ることがあるので、 カスタマーサービスの担当者がCustomers Mail Cloudのコンソール画面から送信エラーの内容が確認できるようになれば、 受講者や受験者への対応をレベルアップできると考えています。

― Customers Mail CloudおよびHENNGEへの評価や要望、期待などがあればお聞かせください。

不特定多数の宛先アドレスに、迅速かつ確実にメールを配信するには、 メールに関する複雑な設定や最新の知見が必要となります。 しかし、メールの専門家ではない私たちにとっては大きな悩みごとであり、 負担に感じる部分も少なくありませんでした。

Customers Mail Cloudによって、不達に関する問題に苦慮することなく、 自社のコア業務に集中できるようになったことは大きな成果です。 また、当社の要望にも前向きな姿勢で耳を傾けてくれるとともに、 いつでもメールの専門家に相談に乗ってもらうことができるという安心感は、 サービスの機能と同等以上の価値があると感じています。

これからもCustomers Mail Cloudの利便性の向上や安定稼働、 セキュリティの強化に取り組んでもらうことに期待しています。

― 本日は貴重なお話をありがとうございました。