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リレーサーバー

メールリレー元サーバーとSMTP接続する際の各種設定を行います。

同時接続数、受信間隔、受信サイズ、接続IPなどの設定を行うことができます。

リレーサーバーを設定する

  1. 管理コンソールにログインし、「サーバ構成」タブを表示します。

  2. サーバ構成一覧からサーバ構成をクリックします。

  3. 「サーバ設定」ダイアログが表示されます。

  4. 「リレーサーバ設定」メニューをクリックします。

    リレーサーバ設定

  5. 以下の項目が表示されます。

    項目 必須 説明
    接続ポート Yes SMTP接続を受け付けるポート番号です。この値は変更できません。所定の申込書に記入したポート番号宛てに配送してください。
    セッション数 Yes 受付可能なSMTPセッションの同時最大接続数を入力します。1-100の範囲で指定します。
    受信間隔 Yes メールリレー元サーバーからメールを受信する間隔(1通あたりの処理時間)をミリ秒で入力します。10-10000の範囲で指定します。
    受信サイズ Yes 受信するメールのコンテンツサイズをKByte単位で入力します。
    SMTP認証 Yes メールリレー元サーバーとのSMTP認証の使用有無を指定します。SMTP認証に使用するアカウントは APIユーザ で設定します。
    認証方式 No SMTP認証の認証方式を指定します。
    認証方法 Yes 以下のプルダウンから選択します。
    ・受信許可ネットワーク・SMTP認証のいずれかで接続を許可する
    ・受信許可ネットワークで接続を許可し、任意でSMTP認証を利用する
    ・受信許可ネットワーク・SMTP認証の両方で接続を許可する
    受信許可ネットワーク No SMTP接続を許可する接続IPを入力します。SMTP認証のみで接続を許可する場合、この設定は必要ありません。
    また、複数の接続IPアドレスを設定する際は、個々のIPアドレスを設定します。CIDR形式の入力には対応していません。
  6. 「保存する」ボタンをクリックすると、設定が管理コンソールに保存されます。

「SMTP認証」について

「SMTP認証」を使用すると、APIユーザーごとにSMTP認証を行うことにより、Customers Mail Cloudの「操作ログ」画面上でAPIユーザーごとの接続ログを記録・参照することが可能となります。

「認証方法」について

「認証方法」は、「SMTP認証」と「受信許可ネットワーク」の2つを設定した場合のそれぞれの設定の関係性を選択することができます。

「認証方法」で選択可能な項目は以下のとおりとなります。

  • 受信許可ネットワーク・SMTP認証のいずれかで接続を許可する
    受信許可ネットワークか、SMTP認証のいずれか(OR条件)で接続を認証します。
    受信許可ネットワーク設定に設定されたIPアドレスからの通信であるか、SMTP認証に成功するかのいずれかの条件を満たした場合にSMTPリレーが行われます。

  • 受信許可ネットワークで接続を許可し、任意でSMTP認証を利用する
    まず受信許可ネットワークで接続認証を行い、続いて、SMTP認証が正しく設定されていた場合は、SMTP認証も行います。
    ※SMTP認証が指定されていない、SMTP認証が失敗した場合も受信許可ネットワークが認証されればSMTPリレーは行われます。
    (2024/9/26以前のバージョンで"SMTP認証利用時に受信許可ネットワーク外からの接続を"を「拒否する」と指定していた場合はこちらが選択された状態になります)

  • 受信許可ネットワーク・SMTP認証の両方で接続を許可する
    受信許可ネットワークとSMTP認証の両方(AND条件)で接続を認証します。
    受信許可ネットワークに設定されたIPアドレスからの通信であり、かつ、SMTP認証に成功した場合にSMTPリレーが行われます。

なお、「SMTP認証」を使用しない場合は、受信許可ネットワークに設定したIPアドレスからの接続のみ受け入れます。
「SMTP認証」も「受信許可ネットワーク」も未設定の場合は、メール送信が行えません。

受信流量制御

最大接続数と受信間隔を使用してメールサーバーが受信するメール流量を制御することができます。Customers Mail Cloudは、メールを1通受信した後、受信間隔で指定したミリ秒に達するまでSMTPトランザクションを待機させます。

受信流量は以下の式で計算します。

1時間あたりのメール流量 = (3,600,000 ms ÷ 受信間隔 ms) × セッション数 × IP数

セッション数=30, 受信間隔=360の設定となっており、設定変更が可能です。

複数のIPを付与することで受信性能をスケールアウトすることができます。

セッション数=30, 受信間隔=360の設定となっています。

IP数はメールトラフィックを適切に取り扱えるよう自動的に調整されます。

参考例

例えば、10万通/時間にメール流量を制限する場合、最大接続数=10, 受信間隔=360 を指定します。

この設定では、メールリレー元サーバーが10並列でSMTPセッションを接続し、連続してメール送信を行った場合に、設定値のメール流量が発生します。メールリレー元サーバーの並列数が5である場合、最大接続数=5, 受信間隔=180 とします。

注意

添付ファイルなどコンテンツサイズが大きなメールは、受信間隔以内でSMTPトランザクションが終了しない可能性があります。

この場合、計算上のメール流量が出ません。時間あたりのメール流量を増やしたい場合は、受信間隔を極端に短く設定するのではなく、セッション数を増やして(=並列度を上げて)ください。

受信サイズ制御

メールリレー元サーバーから受信するメールのコンテンツサイズは、メールサーバーのメモリリソース保護のため以下の制限を設けています。

設定可能な最大受信サイズ = 786,432KB(768MB) ÷ セッション数

メモ

受信サイズを 20,480KB(20MB)とする場合、設定可能な最大セッション数は 38 となります。

Standard プランでは、受信サイズ=20,480KB(20MB)の設定となっています。

設定を保存する

「保存する」ボタンをクリックする、または、他の設定画面に遷移(メニュークリック、次へボタンクリックなど)した時点で入力した設定は保存されます。

設定を反映する

保存した設定はメールサーバーに反映をした時点で有効になります。

他の設定も含めた全ての設定を管理コンソールに保存した後、メールサーバーにこの設定を反映してください。