本機能のご利用について
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DMARC設定
DMARC設定では、DMARCポリシーを公開するためのDMARCレコードを生成することができます。
初めてDMARCを設定する場合、まずはDMARCレコードを生成し、DNSに公開する必要があります。DMARCレコードは、メールの送信ドメインの認証に失敗した場合の処理方針を受信者(ISPなど)に示すための情報です。CMC Domain Protection を使用して、簡単にDMARCレコードを生成できます。
DMARCレコードを登録する
CMC Domain Protection 利用の開始
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管理コンソールにログインし、画面左上の「Customers Mail Cloud▼」をクリックして「CMC Domain Protection」の画面に切り替えます。または、CMC Domain Protection管理コンソールにアクセスします。
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Customers Mail Cloudで設定したアカウント/パスワードを用いて CMC Domain Protection にログインします。Customers Mail Cloudで設定されているアカウントの権限、二要素認証設定を継承します。(CMC Domain Protectionは全てのユーザ権限にてご利用いただけますが、レポート閲覧者/経理担当者はDMARC設定の登録・編集・削除操作は行うことができません。)
サブドメインで送信ドメインを運用中の場合
subdomain.hennge.com
のようなサブドメインを送信ドメインに利用中の場合、このドメインの組織ドメイン hennge.com
にDMARCが設定されていれば、同一のDMARCポリシーがサブドメインへも継承されます。
サブドメイン個別でDMARCポリシーを設定する場合も、下記の方法に従ってDMARCレコードを登録してください。
DMARCレコードを生成する
DMARCを運用するドメインやポリシーなどを入力して、DMARCレコードを生成することができます。
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「DMARC設定」タブをクリックします。
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「DMARCレコードを生成する」ボタンをクリックします。
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DMARCレコードを生成するドメインを入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
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以下項目を入力します。
メモ
現在、DNS上に公開されているDMARCレコードの値を取得・表示します。 DMARCレコードを公開していない場合は、デフォルトで推奨値が適用されます。
項目 説明 DMARCドメイン 前ページで入力したDMARCポリシーを宣言する送信ドメインを表示しています。 DMARCパラメータ(p) DKIMおよびSPF認証に失敗したメールをどのように取り扱うかについてポリシーを宣言します。 サブドメインポリシー(sp) 組織ドメインに設定されたDMARCポリシーは、明示的にサブドメインのポリシーが指定さてれいない限り、サブドメインに自動的に継承されますが、spタグを使用することで、組織ドメインとは異なるDMARCポリシーをサブドメインに対して設定することができます。 ポリシー適用率(pct) DMARC認証に失敗したメールのうち、DMARCポリシーを適用するメールの割合(パーセンテージ)を指定します。none以外のポリシーを段階的に適用する場合、この比率を調整します。 adkim DKIMの適用範囲を選択します。
- relaxedの場合、DKIM署名ドメイン(d= タグの値)とヘッダーFromドメインの組織ドメイン(eTLD+1)が同じであれば、認証が成功します。
- strictの場合、ヘッダFromとDKIMドメインは同じでなければなりません。aspf SPFの適用範囲を選択します。
- relaxedの場合、SPF認証のReturn-PathドメインとヘッダーFromドメインの組織ドメイン(eTLD+1)が同じであれば、認証が成功します。
- strictの場合、エンベロープFromとヘッダFromのドメインは同じでなければなりません。rua(mailto:) (任意:追加がある場合のみ)追加のruaレポートの受信先をメールアドレス形式で記入します。複数存在する場合は、カンマ区切り(,)で入力してください。Domain protection の rua は次画面で生成されます。 ruf(mailto:) (任意) rufレポートの受信先をメールアドレス形式で記入します。複数存在する場合は、カンマ区切り(,)で入力してください。ruf で戻るレポートメールには個人情報を含む配信メールの内容が引用される可能性があるため、個人情報保護の観点からCMC Domain Protection では ruf レポート非対応となります。 fo (デフォルト: 0)DMARC認証に失敗した際のrufレポートを送信する条件を設定します。複数の条件を組み合わせて指定することも可能です。SPFまたはDKIMのいずれかの認証失敗を調査する場合は、「1」の設定が推奨されます。 rf 失敗レポートの形式を表示しています。(現状afrfのみ対応しています)※入力不可 ri 集約レポートの送信間隔を表示しています。(CMC Domain Protectionでは、デフォルト(86400秒)のみ対応しています)※入力不可 -
「生成する」ボタンをクリックすると、DMARCレコードが生成されます。
引き続き、DMARCレコードをDNSに公開します。
rua パラメータについて
受信側メールサーバから配信される、送信ドメイン、送信IPごとに受信したメール数と認証結果のサマリーレポートを受け取るメールアドレスとなります。CMC Domain Protection で DMARCレコードを生成する場合、Domain Protection で受信・解析するためのメールアドレスが自動でセットされます。
DMARCレコードを公開する
管理コンソールで生成されたDMARCレコードを、送信ドメインを管理するDNSに公開します。
ここでは、Amazon Route53 での設定例を説明します。
項目 | 値 |
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Record Name | _dmarc を入力します。 |
Record Type | TXT を指定します。 |
Value | 「DMARCレコード設定」ダイアログのレコード値を入力します。 |
メモ
DMARC設定を新たに追加された場合、レポートメールの到着は配信先メールサーバーの処理に左右されます。そのため、DMARCのDNSレコードを新規設定後は2-3日程度様子を見てください。
DMARCレコードを変更する
DMARCポリシーなどを変更する場合、DMARC設定からレコードの再生成が行えます。
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管理コンソールの「DMARC設定」タブをクリックします。
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一覧の送信ドメインから、対象のドメインの編集ボタン(鉛筆アイコン)をクリックします。
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DMARCレコード設定ダイアログの「更新する」ボタンをクリックします。
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入力可能な項目を編集することができます。項目を編集した後、「更新する」ボタンをクリックします。
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変更した内容でDMARCレコードが生成されます。
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DNSに公開中のDMARCレコードを、新しいレコード値に変更します。
DMARCレコードを削除する
DMARCの運用を中止する場合など、CMC Domain Protection でのDMARCレポートの受信を終了するには、登録した送信ドメインを削除します。
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管理コンソールの「DMARC設定」タブをクリックします。
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一覧の送信ドメインから、対象のドメインの削除ボタン(ゴミ箱アイコン)をクリックします。
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削除確認ダイアログに文字列「delete」を入力し、「削除」ボタンをクリックすると送信ドメインが削除されます。
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DNSに公開しているDMARCレコードを削除します。
注意
DMARCレコードがDNSに公開された状態だと、送信ドメインを削除してもCMC Domain ProtectionにDMARCレポートが送り続けられます。DMARCレコードは必ず削除するか、レポート送付先(ruaパラメータ)の変更を行ってください。
DMARC設定でドメインを削除しても過去のレポート情報は削除されません。